第8回なっとく健康スクール

 

平成30年6月11日(月)第8回なっとく健康スクール「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と循環器疾患編」をしました。第7回から訳あって約2年もサボっておりましたが、ようやく第8回を開くことができました。前回の第7回と同じテーマで再出発したのには理由があります。前回の勉強会の内容はやや理解しにくいものになっていたのでは無いかと反省し、より総論的なところから話しを始め、理解しやすい勉強会を目指そうと思ったからです。今回も大勢の方にご参加頂き、当初予定していた定員を超えて用意した椅子が満席になりました。講話自体は30分程度でしたが、沢山のご質問を頂き、30分を越える有意義な質疑応答の時間があり、合計1時間以上の勉強会になりました。SASの治療法にはCPAP(在宅持続陽圧呼吸療法)という非常にすぐれた治療法があります。導入には少々時間がかかりますが、上手に使いこなすことができるようになると、今まで感じていた眠気や疲労感が無くなる方が大勢見えます。ところがここがCPAPの落とし穴です。もともと長年SASによる病的な眠気と闘ってきた患者さん達は、CPAP導入後に仕事などを理由に睡眠時間を削っても、多少眠くなるくらいではあまり辛く感じません。そのためCPAP導入前に7時間くらい眠っていた方が、5時間睡眠くらいになってしまうと言うケースが時々見受けられます。実はSASの無い健康な方でも睡眠時間が短くなると寿命が短くなることが分かっています。せっかくCPAPを使い、質の高い睡眠が得られても、睡眠時間が少なくては健康を維持できません。この落とし穴に入らないためには、いくら仕事がやれそうでも、自分の健康のために、或いは将来の自分のために睡眠時間を削らないことが大切です。今回、なっとく健康スクールにご参加頂きました聴講者の皆様、誠に有り難うございました。第9回もご期待下さい。