第6回なっとく健康スクール

平成27年8月24日院内公開講座「第6回なっとく建康スクール 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病編」を行いました。院内の講座も早いもので第6回を迎え、参加者15名のところ18名の方々にご参加頂きました。聴講者の方々の中にはSASの患者さんで、すでに在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療を継続されている方もお見えになりました。その患者さんからこんなご質問を受けました。「CPAPを使用したときには生まれ変わったと感じるほどの爽快感が得られたのに、今はそれほどの快感を得られないのはなぜか」。この質問には深い意味があり、SASと生活習慣病を考える上でとても重要なポイントです。一度得た快適さはすぐに慣れ、手放さない限りその有り難みが分からなくなります。自動車でもエアコンでも快適さを感じられるものであれば何でもそうです。快適性への慣れ。それは文明が発達する上での原動力になりとても大切な感覚です。慣れることで、慣れる前とは違う状況になります。CPAPの場合、質の高い睡眠が得られるようになります。質の高い睡眠を確保出来た後、生活習慣をどのように立て直すか。そこが治療上最も大切なことであると考えます。